レーザーディスクについて

映画など映像鑑賞を趣味にしていたつもりが、いつしかビデオの蒐集が趣味になってしまいました。と、いうわけで最近ため込んでいたビデオを観て、鑑賞の済んだものは処分することにしています。

とはいえ、もっぱら収集しているのはレーザーディスクですから、一山いくらででも売れるか売れないかと言う感じです。しかし、中にはDVD化に恵まれない名作・珍作や根強い人気の残る作品もあるので、メルカリで販売することにしました。

https://www.mercari.com/jp/u/803268041/

B級・C級のSFホラーが多いですが、他媒体でのソフト化にあまり恵まれないものが中心ですので、ぜひこの機会に皆さんに鑑賞いただけたらな、と思っています。

よかったら買ってね。とはいえ、レーザーディスクプレイヤーをお持ちでない方が大半ですから、無用の長物、観賞用のものでしかなくなってしまう方も多いでしょうが…さらに、大きさが大きさのがゆえに送料や梱包のコストがかさむため、値付けも微妙なものになってます。ごめんなさい。

ちなみに、法律的には私的利用のための著作物の複製は一応認められていて、デジタル方式ではなくアナログで記録されたレーザーディスクは本来なら私的に複製しても合法なのですが、デジタル方式の機器を用いて複製するのは法律的にはもにょもにょなところになります。

つまるところ、レーザーディスクからVHSへの私的な複製なら法律的にはおそらくは問題ないわけです。これはアナログならば劣化が避けられないから複製しても問題はないという判断からでしょうが、不思議なものです。ここら辺はお問合せいただければ可能な範囲で対応します。

そもそも、レーザーディスクとは何？とご存知ではない方もいることでしょう。レーザーディスクは、1980年代から90年代のころ主流だったビデオソフトの規格です。大きさは30センチで、大きなレコードほどもあり、片面に最大でも一時間しか記録できないため、小さいサイズでより高画質なDVDが登場した後すっかり淘汰されてしまいました。先ほども書いたとおり、レーザーディスクは光ディスクでありながら映像記録方式はアナログで、記録容量も限られた上に劣化も避けられないという欠陥が多いメディアだったということもあります。同時期に登場したCD-DAが現在もなお現役なのと比べると対照的です。レーザーディスクでも、音声はデジタルで記録されているものも多いのですが、アクリル樹脂の劣化により映像・音質ともにノイズが入ってしまうこともまれにあります。

VHSほど普及はしていなかったため鑑賞できるユーザーも限られていて、レコードのように再生機器が継続して生産されるようなこともなく、今ではすっかり過去のメディアというわけです。

ここに出品したのはほんの一部で、まだまだ家には山のようにレーザーディスクがあります。100枚は軽く超えている自信があります。一枚/1パッケージで400ｇはあるので、三枚もあれば1kgは超え、コレクションとしては割と厄介な類になります。レコードより重たくて、レコードよりもしばしばかさばるので、衰退したら一気に淘汰されワゴン行きなのもやむなしと言う感じはあります。

ですが、ハードオフやブックオフで珍しい昔の映画やらアニメやらが比較的廉価に手に入るため、鑑賞機材を持っている我が家ではいまだに現役なメディアというわけです。まあ、父がレーザーディスク現役時代に揃えたものや、俺がレーザーディスク衰退期に中古で購入したものがどんどんたまって、さすがに邪魔なようになってきたから、今やっと処分を考えているわけですが…

今出品しているのは専ら昔の映画ですが、レーザーディスクは昔のアニメを鑑賞する上でも案外ベストなメディアではないかなあ、と思っています。ブルーレイでリマスターされてしまったものでは色がくっきり出すぎてしまっているものが、適度な劣化や色あせで見られる、当時想定されていた画質や色味で鑑賞できるというわけです。そして、その大きなジャケットはそれだけで所有欲が満たされますし、大きなライナーノーツがしばしば付属し、豊富な情報を楽しめます。

エヴァンゲリオンやパトレイバー等は比較的どこの店舗でも見かけますし、ライナーノーツの記載も豊富でジャケットもかっこいいため、再生機をお持ちでない方が入手しても楽しめるかと思います。この機会に、レーザーディスクコレクターにあなたもなってみませんか(胡乱な目