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夢日記

 大した記事も書かずにブログが放置されている。

一応ここで文を書いて誰かしらに読んで欲しいなあという思いがあるので、忘れたことはないが、とにかく最近ほっぽらかしたままになっていた。

 此度スマホ版のはてなブログアプリを入れたので、スマホからもかけるようになった。推敲した文を書く上ではパソコンの方がいいのはわかっているけれど、スマホからTwitterのようにチラシの裏を気軽に発信できる手段もあっていいだろう。チラシの裏に似つかわしい記事という意味で、今朝見た夢について書こうと思う。家族は気味の悪い夢、怖い夢と評したが僕はそうでもないと思っている。本当に怖い夢というのは、例えば近しい人が自分を嫌って来たり、もっと精神的に嫌なイメージを焼き付けてくるものだ。今朝のはそうでもなかった。むしろ面白いと思っている。

 精神的な不調をきっかけに、最近はもっぱら睡眠薬を処方してもらい飲んでいるがそれでも夜中に起きてしまう。この原因は生理的なもので、子供の頃からトイレを催すとすぐ目が覚めてしまう性質だったというだけの話であるが、とにかく今朝もトイレに起きて、ついでにカルピスを呑んで、また寝た。あまり健康には良くないが、カルピスの濃厚な甘さは急激に血糖値を上げて、時には睡眠薬以上の眠さをもたらす。ただ深い眠りかと言えばそれは違うかもしれない。だから変な夢を見てしまったのだろう。

 夢がどこから始まるかは往々にして曖昧なものである。今朝も夢の中で僕は、ふと気づけば右腕に違和感を抱いていた。その違和感はいつしか痛みに変わり、僕は右手を押さえて苦しみ出した。するとどうだろう。右肘の内側、ちょうど半月ほど前に採血をしたあたりの肌の色がくすんで、まるで死体や黄疸のようになったかと思えば、肉が隆起して何かが浮かび上がってくるではないか。夢の中でも流石にこれはおかしいと僕は慌てたが、まるでホラー映画の登場人物のように怯えるだけでその膨らみを抑えたりはしなかった。浮かんできた肉塊は関節の薄い皮を突き破り、真っ白な蛇の卵のような形になって僕の体からから飛び出してきた。そして僕の肘は矢継ぎ早に再度疼き出し、蛇の卵をもう一つ産み落とした。まるで大きなニキビができて、そのまま破裂していくようだった。

 僕の肘は二つも卵のようなものを吐き出したが、それでも疼きは治らなかった。僕は卵を吐き出した後の肘を、吐き出した後は閉じたまぶたのようになっていた気がする肘を睨みつけていた。卵が出るなんて予想だにしていなかったが、その時の僕は三個目の卵が出ることをわかっていたのだと思う。間を置いて三個目の卵は肘から生み出された。最初の二つに比べると形は不格好で、茹で卵の皮むきに失敗したときのような角張り方をしていた。

 その時僕は三個目の卵の歪な形に気を取られていたし、夢の中特有の奇妙な実感で、肘の奇妙な産卵はこれで終わりだと知っていた。恐るべき出来事もひとまずはおさまり胸を撫で下ろしていたが、そんな時に右肘からさらに何かが出てくる実感があった。さっきまでは体の奥から何か固体が浮き上がってくる感触だったが、今度は肌から針や糸が抜かれたような感触だった。その時僕は肘を見ていなかったが、床を這う何かにすぐ気づいた。ムカデやゲジゲジのような細長い節足動物だった。

 その節足動物は厳密にはムカデには似ていなくて、例えるなら「風の谷のナウシカ」に出てくる虫のような平たい形をしていた。これも僕の肘から出てきたのか。気味が悪くなり必死でムカデを潰そうと部屋を駆け回ったが、そこで目が覚めたのだった。

 この恐ろしい出来事が起こっている最中でも、夢の中の僕にはどうやらなぜ起こったか理由がついていたようだった。駄菓子屋か何かでお化けが出るような浣腸や注射のようなものを買って肘に打ったことが原因だったのだろうと夢の中では納得していたのだった。そんなおもちゃがあるか。納得するなよ、と目が覚めた僕は思った。

 朝起きて家族にこのことを話すと「ホラー映画飲み過ぎだ」と言われた。なるほど確かに僕はホラーを頻繁に観ているが、しかし今回の夢のような出来事が起こる映画を見たことがあっただろうか、と首を傾げた。おそらく今回の出来事に最も類似した映画はデヴィッドクローネンバーグの「ラビッド」だろう。皮膚移植手術をうけた主人公の脇の下から、何故かペニス状の触手が生えて、それが人の生き血を吸い出してゾンビにする映画だ。だったと思う。だったと思うというのは、僕はその映画を見たことがないのだった。「ザ・フライ」などで知られるクローネンバーグ監督の映画は好きだったし、「ラビッド」の映画の粗筋も知ってはいたが、本編の映像は未見で夢のモチーフになるほど強烈な印象はなかった。朝起きて僕は「クローネンバーグの映画みたいだなあ」と客観的に評価したが、実際に夢を生み出した僕の深層意識は別のところから来ていたと思う。

 要するに僕の脳は勝手に自分の肘を産卵させて百足を生み出したのだろうか。半分はそうだと言えるが、視覚的なモチーフとして思い当たるホラー映画はいくつかある。ムカデと夢の取り合わせはそのまま「エルム街の悪夢」だし、皮膚から何かが浮かび出てくる特殊メイクはいわゆるゾンビ映画である「デモンズ」だろう。ゾンビ映画は大好きだし、特にデモンズは演出やシチュエーション含めて大のお気に入りではあったが、ここで僕の夢に与えた影響は「特殊メイクの質感」だけだった。

 というか夢の中ではまるで本当のことのように自分は苦しんでいた記憶があるが、実際にその時のシチュエーションを思い出そうとするとなぜだか視点というか、カメラが固定になる。まるでホラー映画のSFXだったのだ。だからまあ、いろいろなホラー映画のモチーフが僕の深層意識に影響を及ぼして、それに寝相の悪さからくる右腕の違和感がリンク、悪魔合体して今回の夢ができたということなのだろう。

 しかし肘から出たのは卵である。僕の夢はムカデに気を取られてそこで目が覚めてしまったが、これが映画であったらその後のストーリーの軸になるのは卵だっただろう。もしその夢が続いたとしたら、果たしてその卵からは何が生まれてきたのだろう。そうなれば僕は男性であるにもかかわらず生命を生み出したということになる。続きを見られなかったのが少し寂しかった。

 なんとも悪趣味なことではあるが、女性の妊娠とホラーは密接に関係しているものである。先に触れたクローネンバーグの「ザ・フライ」でも、遺伝子に変異を起こしたハエ男とヒロインはセックスしてしまい、ハエの子供を妊娠してしまう。エイリアンシリーズの「プロメテウス」でも、エイリアンに汚染されたパートナーとのセックスで主人公はエイリアンを妊娠する。ホラーの古典を見れば「ローズマリーの赤ちゃん」で主人公は悪魔の子供を妊娠してしまう。女性の妊娠とは恐怖のモチーフにされてしまうのか。ひょっとしたら僕の夢もそのように続いたのではないか、とも思った。

 なんかついでに近況でも描こうかと思ったけど夢の内容だけで3000字に迫るのはやばいと思うので今日はこの辺にしておく。また近いうちに更新できたらいいな。それでは。

追伸?

ブログの名前を変えました。名前を変えても記事はいじってないので、ラベルが変わっても味わいはそのまま!というやつです。賢い消費者の皆様は、賢く僕のブログを可愛がってください。よろしくお願いします。