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パトレイバー4DXを見た

 

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 先日、「機動警察パトレイバー劇場版 4DX」を鑑賞してきた。30年前のアニメ映画をスクリーンで見られるだけでも僥倖であるが、4DXのインタラクティブな効果と一緒に鑑賞するのは予想以上に楽しい体験だった。

 ホントなら今年の4月くらいに公開予定だったのが一連の感染症の問題で公開延期になってしまっていて、僕としては30年前の映画リバイバルの公開なんてニッチな企画だから、公開自体されるかどうかと不安に思っていた。とにもかくにも今回、公開することができて本当に良かったなあ、と思いつつ映画の余韻に浸っている。

 4DXっていうのはまあ、映画の作中描写に合わせて座席が揺れたり、圧縮空気が吹き付けられたり霧が降ってきたりするやつだ。”4”DXなので本来はここに3D効果も加わり4つのDになるはずなのだが、2Dの映画の4DX化も少なくないようだ。画面は飛び出さないけれど各種効果はついてくるわけで。

 僕は以前ガルパン劇場版を4DXで見て、恐らくその時は戦車の車内のような振動や、大砲を撃ったような圧縮空気とともに映画を楽しんだはずだった。

 んでも正直なところあまり記憶がない。当時はガルパンブームの真っ最中で、体験した方は他にもいると思うので、あえてその時の記憶を呼び起こしはしないことにする。

 ガルパンは戦車に乗って、大砲を撃ちあい戦うのだから、それはすごい効果があったのだろうが、なにせその時ことを忘れてしまっていたのである。だから今回「パトレイバー4DX」を鑑賞する際には、4DXなんてどうせ…という感じで買いかぶって鑑賞に臨んだ。

 元からパトレイバーが好きだったものだから、それがスクリーンで見られればまあよいか、という心持であった。初めてパトレイバーを知ったのもこの「機動警察パトレイバー劇場版」だった。なんか「機動警察パトレイバー The Movie」とも呼ぶらしいが。わからん

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 4DXを侮っていた予想は非常に良い意味で裏切られたと思う。先に貼ったURLは、今回鑑賞したパトレイバー劇場版のオープニングである。ここの曲は「ヘヴィー・アーマー」って言ってすごいかっこいい。

 自衛隊が暴走レイバーを食い止めるため、総力を挙げ攻撃する一連のシーンは、緊迫感もあり映画としての「掴み」としてはパーフェクトだ。元から僕はこのシーンが大好きだったが、4DXでその良さを改めて実感することとなった。

 飛行機が飛べば空を割くような風が吹き付けてくるし、レイバーが歩けばまるで操縦者のように座席ががたがたと左右に揺れる。一斉射撃の際はものすごい量の圧縮空気がヘッドレストの横から吹き出し、スクリーンはまるで戦場だった。

 導入部分に大規模な戦闘シーンを持ってきた映画の構成自体も見事であったが、それに4DXのインタラクティブ要素を加えられたらそれはもう、大興奮というほかない。すっかり映画の世界に引き込まれてしまった。

 冒頭の戦闘シーンから一転、本作では主に主人公たちはレイバー犯罪への出動や、僻地にある特車二課で日常生活を過ごしつつ、暴走の原因と目されるレイバー用OS「HOS」に関する謎解きに奔走する。

 そうした非レイバーパートの4DX効果に関して言うと、戦闘シーンにあったようなガシガシ動くようなシーンこそなかったが、町を探索するシーンで適度に風が吹いてきたり、辺りを見回す際に座席も左右に振れたり、適度に画面とシンクロしていてよかったと思う。全編ガシガシうごいててもメリハリがなく疲れちゃうしね。

 ちなみにトリガーハッピーの暴力警官である太田さんが画面に映ってるときは座席が非常に良く揺れたので、太田さんのファンの方は喜んでほしい。

 強いて不満を上げるなら、このご時世劇場内でマスクが必須なため、本来ならあるはずの匂いの効果を体験できなかったこと、そして押井守作品特有の蒸し暑そうな下町を歩くシーンで別に熱風が吹き付けてくるわけではなかったことなどが少し寂しく感じたりした。

 さて、経緯の説明は省くが、この映画のクライマックスは大型台風接近の中、養生プラットフォームでの大規模戦闘だ。押し寄せる山のような数のレイバーを薙ぎ払い、洋上プラットフォームの足場は崩れ落ち、主人公たちはその中を駆け回る。4DXの効果の面目躍如というようなシーンだ。ましてや台風の中であるから雨もめちゃくちゃ降ってくる。例えるならディズニーシーの今は亡き「ストームライダー」のような気分で、まるでアトラクションに乗っているような気分であった。f:id:sivedisc:20200725013640j:image

 30年前の映画とはいえ、4DXの効果がとてもよく映画とかみ合っていて驚いた、というのが総合的な感想だ。もしパトレイバー劇場版を見たことのない人はこれを機会に鑑賞することをお勧めするし、すでに見たことがある方も最新技術で魅力的なアトラクションに変貌した本作を体験すべきだ。こんなに愉快なことは恐らく今後もないだろうから、ぜひ劇場へ足を運んでほしい。まあこのご時世ですから適度に体に気を付けて、ne

 追伸 座席がガタガタ動いて、体がびしょぬれになった記憶が強いので記憶があいまいなのだが、たぶん音源はサウンドリニューアル版だったと思う。サウンドリニューアル版は結構曲の雰囲気が変わっていて、「朝日の中へ」とかは特に違うな〜と思ったりした パト2みたいに声優が差し替えられてたりはしないので許容範囲ではあるんですけどね

https://twitter.com/aviationsagami/status/1287675606105116675?s=21